青春18きっぷはやっぱりコスパがいいけど体力勝負!!

青春18きっぷ(2回使用バージョン) 旅行
青春18きっぷ(2回使用バージョン)

飛行機移動に慣れてしまったところですが、今回ひさしぶりに活用した青春18きっぷ。そこで青春18きっぷの特徴を紹介します。

  1. 青春18きっぷは全国のJR線の普通列車、快速列車、宮島フェリー、気仙沼・大船渡線BRTに乗り降り自由
  2. 価格は5日分(5人分)で11,850円。年齢関係なく誰でも利用可能
  3. 青春18きっぷ使用の基本的な注意点
    1. 新幹線 、特急列車、急行列車には乗車できない
    2. 指定席は指定席券を購入することで乗車可能
    3. グリーン車は指定席グリーン車は乗車不可。自由席グリーン車はグリーン券購入で乗車可能
    4. 乗車整理券・ライナー券が必要な列車は該当のチケットを購入して乗車可能
    5. 1日の有効期間は0時が基準。ただし東京、大阪の電車特定区間は終電まで有効
  4. 青春18きっぷの特に知ってほしい注意点
    1. 新幹線、特急列車乗車について
      1. 北海道新幹線で青函トンネルを往来する場合はオプション券が必要
      2. 北海道にある石勝線新得-新夕張間は18きっぷのみで乗車可能。ただし…
      3. 宮崎空港-宮崎間、早岐-佐世保間は簡単に言えば快速列車のような扱い
      4. 青春18きっぷで乗車できる路線はJR線のみ
      5. 新幹線が開業して、JR線でなくなった区間も18きっぷでは乗車不可
      6. 事故、災害等で列車が止まった場合も新幹線などの振り替え輸送は不可(超重要事項)
  5. 個人的に18きっぷ使用が強敵な場所、区間
    1. 静岡県の東海道本線、山口県の山陽本線
    2. 特急と普通、快速列車が共有している区間
    3. 単線、北海道のように列車の少ない区間
  6. 最後に…

青春18きっぷは全国のJR線の普通列車、快速列車、宮島フェリー、気仙沼・大船渡線BRTに乗り降り自由

青春18きっぷは全国のJR線の普通列車、快速列車に自由に乗り降りをすることができます。列車の他、広島県の山陽本線宮島口駅と宮島間を結んでいるJR宮島フェリー、気仙沼・大船渡線BRT(バス輸送システム)に乗車することも可能です。

価格は5日分(5人分)で11,850円。年齢関係なく誰でも利用可能

価格ですが、5日分で11,850円になります。一般的には『1人で5日分使用する』ことが多いと思われますが、『5人で1日分を使用する』こともできますし、『1日分を2人で使用し、別日に1人で3日分の使用』も可能です。ただし、1日を複数人で使用する場合は全員が同じ行程で移動をする必要があります。使用する際は、最初の駅(最初の駅が無人駅等の場合は、乗車した列車の乗務員)から使用日の日付を押してもらうことでその日は自由に利用が可能になります。

青春18きっぷ使用の基本的な注意点

青春18きっぷは使用する際に注意しておかなければいけない事が多い切符になります。そこで注意点を紹介します。

新幹線 、特急列車、急行列車には乗車できない

  • 新幹線、特急列車、急行列車…乗車不可(ただし、後に書きます特例区間については特急列車の乗車が可能)。

指定席は指定席券を購入することで乗車可能

  • 普通・快速列車の指定席…指定席券を購入することで乗車可能。(代表的な列車: 『ムーンライトながら』(東京-大垣(岐阜県)間、臨時列車)。指定席券は事前に購入することが原則ですが、空席がある場合は車掌が指定席券を販売する場合もあります。

グリーン車は指定席グリーン車は乗車不可。自由席グリーン車はグリーン券購入で乗車可能

  • 普通・快速列車の指定席グリーン車…乗車不可(代表的な列車:『快速マリンライナー』 岡山-高松間)
  • 普通・快速列車の自由席グリーン車… グリーン券を別途購入することで乗車が可能 (代表的な列車:熱海-東京方面の普通・快速列車 )

乗車整理券・ライナー券が必要な列車は該当のチケットを購入して乗車可能

代表的な列車として湘南ライナー、ホームライナー静岡などがあります。

1日の有効期間は0時が基準。ただし東京、大阪の電車特定区間は終電まで有効

例:快速ムーンライトながらについて
今年夏の快速ムーンライトながら東京発大垣行きの時刻について
東京→品川→横浜(23:36発)→小田原(0:31発)→沼津→静岡→…→大垣

  • 1日間の使用を開始する場合…この場合は小田原から乗車する場合が有効。もし東京、品川、横浜のいずれかの駅から乗車する場合は、小田原までの乗車券が別途必要。
  • 1日間の使用を終了する場合…この場合は0時を過ぎて初めて停車する小田原までの乗車が有効。沼津、静岡等、小田原から先の駅まで利用する場合は小田原から乗車券を購入もしくはさらに18きっぷを1日分使用する必要あり。

<電車特定区間の使用>
例)8月2日東京(0:15発)→品川(0:26着)の普通列車を利用するとき

  • 8月1日に使用をした18きっぷ…乗車可能
  • 8月2日に使用スタンプを押してもらった18きっぷ…乗車可能(この場合は通常のルールに則るため電車特定区間でない区間も乗車可能)

青春18きっぷの特に知ってほしい注意点

青春18きっぷは実はかなりややこしいきっぷで難しい注意点をいくつか挙げてみました。

新幹線、特急列車乗車について

北海道新幹線で青函トンネルを往来する場合はオプション券が必要

  • 青春18きっぷとは別にオプション券が必要
  • オプション券の利用可能区間は奥津軽いまべつ-木古内(北海道新幹線区間)、木古内-五稜郭(道南いさりび鉄道区間)
  • オプション券で乗降できる駅は奥津軽いまべつ駅、木古内駅、五稜郭駅のみ。
    (木古内-五稜郭間はJR線でないため通過利用を特例で認めているだけでこの区間で乗降はできない)

このオプション券ですがかなり使いづらい点が大きな特徴です。理由ですが、

  • 奥津軽いまべつ駅と接続する在来線の津軽二股駅に発着する列車がかなり少ない(1日5本前後)
  • 新幹線の奥津軽いまべつ駅も停車する列車が少ないため、乗り継ぎがかなり悪い
  • 北海道側でもほぼ同じ状態になっている。

そのため、青森-函館間の移動は、別途乗車券、新幹線特急券を購入し新青森-新函館北斗の利用もしくはフェリーを利用する人が多いようです。

北海道にある石勝線新得-新夕張間は18きっぷのみで乗車可能。ただし…

この区間は、特急列車のみしか運行されていないため18きっぷのみで特例として乗車可能です。ただし、大きな条件として「新得-新夕張間のみOKでこの区間以外にまたぐ乗車をする場合は新得-新夕張間も含めた乗車券、特急券が必要という」ものがあります。この条件がかなりのくせものです。 理由がいかになります。

石勝線の区間について
(札幌、新千歳空港方面…)南千歳-追分-新夕張-トマム-占冠-新得(…帯広、釧路方面)となっています(赤マーカー部分が特例区間)が、

  • 南千歳-新夕張までは普通列車1日2本しかないので新夕張までそもそも行きづらい(新得側から乗車して新夕張で乗り換え、南千歳に向かう場合もほぼ同様)
  • 南千歳(もしくは追分)から特急列車に乗車(または下車)する場合、特例を利用するためには、1度完全に新夕張で降り、後発の特急列車に乗り換える必要あり。続けて乗車した場合は南千歳もしくは追分から特例区間の降車駅までの乗車券、特急券相当額が必要(新得側からの乗車、下車についても同様)
  • 特例区間の新夕張-新得間は距離も約90kmと長いため特例が利用できない場合の費用負担が大きい(例:追分-新得間:3,960円)

以上の点より、利用をする際には相当な計画をする必要があります。またこの特例は上記区間のほかに新青森-青森間も適用されます。

宮崎空港-宮崎間、早岐-佐世保間は簡単に言えば快速列車のような扱い

この2区間は簡単に言えば快速列車のような扱いのため、18きっぷのみで乗車可能で区間外にまたいで乗車した場合もこの区間分の特急料金、乗車券は不要です(ただ、2区間ともに距離は短い)。

青春18きっぷで乗車できる路線はJR線のみ

路線がJR線ならば私鉄と相互乗り入れてしている車両でも乗車可能です。また、逆パターンのように路線がJR線以外の場合、JRと相互乗り入れてしている車両でも乗車不可になります。

  • JR常磐線を走る東京メトロ車両…乗車OK
  • 東京メトロ千代田線を走るJR車両…乗車には東京メトロの乗車券の購入必要あり
  • 伊勢鉄道線を走るJR車両『快速みえ』…乗車には伊勢鉄道線の乗車券の購入必要あり

新幹線が開業して、JR線でなくなった区間も18きっぷでは乗車不可

ただし、これは区間ごとに扱いが違うものもあるためその区間を利用する際に事前に調べておく必要あります。
(例:青い森鉄道の場合は、通過利用の場合で青森、野辺地、八戸のみ乗降車する場合は18きっぷのみでOK、肥薩オレンジ鉄道は18きっぷ利用客向けに1日乗車券を販売など)

事故、災害等で列車が止まった場合も新幹線などの振り替え輸送は不可(超重要事項)

昔18きっぷを使用していた時ですが、静岡県内の東海道本線が事故で止まり、静岡駅の駅員に強く詰め寄る18きっぷユーザーを見たことがあります。その方は、JRの責任だから新幹線に乗ると勝手に新幹線改札口を突っ切っていきました。その後駅員が追いかけたところまでは見たのですがその後どうなったのかはわかりません。そもそも18きっぷは金額がかなり安いきっぷなので、振り替え輸送のような期待はしないでくださいということと思われます。こういった場合は運が悪いと思ってお金を払って新幹線、特急列車に乗車するか宿泊をするか考えたほうがいいです。
(2018年の広島の災害時は、災害が起きる前に18きっぷを購入した場合に限って不通区間に限って新幹線の乗車を認めるということはありました。ただ、これもかなりのレアケースということを踏まえておいたほうがいいと思われます)。

個人的に18きっぷ使用が強敵な場所、区間

静岡県の東海道本線、山口県の山陽本線

東京-大阪-博多と18きっぷを活用するときは東海道本線では静岡県で、山陽本線では山口県でしんどい思いをすることになると思います。これらの区間は快速列車の本数がわずかのため各駅停車でしかも長い区間を走ります。これはまさに修行僧のように乗り続ける必要がある区間です。静岡県の東海道本線は横ロングシートのためさらに疲労感が出てきます。

特急と普通、快速列車が共有している区間

新幹線が並走していない区間はほとんどの区間で特急列車が走っています。そのため、特急列車の通過待ち等で時間をとられることがあり、列車がなかなか動かない=早く到着しないというしんどさを感じます。

単線、北海道のように列車の少ない区間

そもそも移動が難しい、時間が複線の場合以上にかかる区間になるため、乗車前からそれなりの計画を立てなければならないところが大変です。

最後に…

最近は飛行機を使うようになり、飛行機は早く楽に移動できる良さ、空港ラウンジの魅力にはまりつつあります。今回ひさしぶりに18きっぷを使いましたが東京-大阪間でも約10~12時間程度と長時間そして体力、気力を要します(東海道本線の東京-大阪間は移動しやすく気力が必要というのはオーバーな言い方ですが…)。その時にあらためて飛行機の存在のありがたさを感じました。一方で、18きっぷは1日あたり2,370円で移動することができる点でコスト面では最強なきっぷだなあとあらためて感心しました(東京(4:41発)から1日ぶっ通しで乗り続けたら福岡県の小倉(0:05着)まで行けます。これこそ気力との勝負です)。移動をする事は大変なことなんだというのを味わうために18きっぷを使って旅行してみるのもおもしろいかもしれません

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